プエラリア

　プエラリア「学名：プエラリア・ミリフィカ（Pueraria mirifica）・マメ科クズ属」は、タイ北部やミャンマーのといった亜熱帯地域で自生する植物です。プエラリアの根には植物性エストロゲン・イソフラボンが大豆の４０倍も含まれていて、摂取すると、女性ホルモンと良く似た働きをするイソフラボンの効果で「胸が大きくなる」「胸にハリが出る」と評判を呼びました。今では国内でもサプリメントとして多くの商品が販売されていて、バストアップなどに効果があると言われています。
　古代ミャンマーの首都ブーカムで発見された古文書によると、高齢の女性がプエラリアを摂取することで美と健康を保っていたと書き記されていたのです。豊かでハリのある美しいバストを手に入れたい女性は色々な情報を集めていて、プエラリアにたどり着く人も多いようです。
　バストのハリなどに影響を与えるのは女性ホルモンです。イソフラボンは、人の女性ホルモンのエストロゲンによく似た分子構造で植物の女性ホルモンと言われているほどなので、摂取すると女性ホルモンの分泌が促されて身体が女性らしくなろうと働きかけます。そのため胸にハリが出て形が良くなったりするのです。イソフラボンが豊富に含まれているためにバストアップの効果を実感出来る人も多いのですね。
　注意点としては、摂取し過ぎると副作用が出て身体に悪い影響を与えてしまうことがあります。サプリメント商品に記載されている摂取量を必ず守らなければいけません。理想のバストを手に入れるために、女性ホルモンを刺激する食物をとって適度なトレーニングをすることを心がけましょう。

　プエラリアの摂り過ぎで乳がんは発症するのではないかといった心配の声があるようです。
　女性ホルモンのエストロゲンは乳房の細胞分裂を活性化するのですが、もし乳房にがんが出来てしまった場合はがん細胞も増殖させてしまうといわれています。このようにエストロゲンが原因でがん細胞が増殖したものは、エストロゲン性乳がんと呼ばれています。驚くことに女性の乳がんの３分の２を占めるほどの多さだということです。経口避妊薬やホルモン補充療法が一般的になり、女性がエストロゲンを摂取する機会が増えたからだと考えられています。
　プエラリアには、植物性エストロゲンと呼ばれるイソフラボンなどの成分が含まれているので、エストロゲン性乳がんの原因を疑われているわけですが、その成分はあくまでエストロゲンに似た働きをする成分ですので、乳がんとの因果関係は認められていないのです。
　ただ、過剰に摂取してしまえば結果的に体内のエストロゲンが刺激され過剰に分泌されることになって、エストロゲン性乳がんを引き起こす可能性がないとは言えません。

大切なのは、規定の使用量を必ず守ることです。過剰にプエラリアを摂取することは健康のために避けるべきことのようです。



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